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多胎妊娠のリスク
多胎妊娠による最大のリスクは、胎児、母体双方の安全に対してです。
出生死産の割合は、単胎の場合が分娩1000に対して3.8であるのに比べて、多胎では15.7となり、約4.1倍にもなります。
また、多胎児の新生児死亡率も高いことがわかっています。
2000~2003年の4年間で、単胎の早期新生児死亡率が出生1000に対して0.70であるのに比べ、多胎では7.27と、実に9.18倍にもなります。
他にも、流産や早産、障害の割合も高くなることが報告されています。
妊娠中の母体への影響として考えられるのは、つわりの症状が出やすいことです。
お腹の中の胎児が多いことで妊娠ホルモンが急激に上昇するために起こります。
また、胎児の生育に必要な鉄分も単体よりも増えますので、慢性的な貧血が起こりやすくなります。
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症といわれていたもの)や合併症の発生率も増加します。
このように、多胎妊娠には、単胎妊娠に比べ大きなリスクを背負いかねない危険性があります。
不妊治療での出生率の増加に伴い、多胎妊娠の数も伸びている現状では、不妊治療を行なう際に、多胎妊娠を避けるための手段が取られています。
日本産婦人科学会では体外受精・顕微授精で移植する胚の数を3個以下と定めています。
それでも、多胎妊娠になった場合で、母子の安全への影響を考えたとき、減胎手術をしなければならない場合もでてきます。
多胎妊娠に対する不妊の治療方針は病院によって様々になりますから、その病院の治療方針をしっかり調べ、より自分達に合った病院を選ぶことが大切です。