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多胎妊娠
不妊治療を行なう上で考えておかなくてはならないことの一つに多胎妊娠があります。
多胎妊娠とは、一度に二人以上の胎児を妊娠することです。
二つの妊娠が起こることを双胎といい、三つ起こることが三胎となり、それ以降、四胎、五胎といいます。
自然な妊娠で多胎妊娠になる場合もありますが、最近では不妊治療を受けたことによる多胎妊娠が増えてきています。
多胎妊娠は、胎児・母体ともに大きなリスクを背負うことになりかねません。
統計によりますと、多胎妊娠の発生率は1980年代前半頃から上昇してきていることがわかります。
日本において、1984年からの10年間で、双胎の発生率は1.2倍増加し、三胎は2.7倍、四胎では6.7倍、五胎で4.2倍になっています。
三胎以上の多胎妊娠で考えますと、1995年には1974年の5倍の発生率になっています。
不妊治療を行なう一番の目的は妊娠の確率を上げることであり、その結果出生数が伸びるにつれて、双子以上の妊娠出産も増加しています。
原因として、まず一つは、排卵誘発剤の使用が挙げられます。
卵巣の反応が強すぎて、卵胞が非常にたくさん発育してしまう場合があるからです。
そういった場合は、多胎妊娠が起こることによるリスクを考えて、妊娠しないように治療を一時中断する場合もあります。
次に挙げられるのは、体外受精・顕微授精での治療の際に、妊娠の確率を上げるために複数の胚を移植した場合です。
日本産婦人科学会では、こうしたリスクを制御するために、移植する胚の数を3個以下と定めています。