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体外受精の現状

日本産婦人科学会の報告では、2005年までに日本国内で体外受精で生まれた赤ちゃんは、累計で11万7589人とされています。
また、2003年の体外受精での出生児数は1万7400人で、全出生数の1.5%となり、65人に1人の割合で体外受精による赤ちゃんが生まれていることになります。

1978年に初めてヒトでの体外受精に成功してから、現在までに、その技術は確立したものとなりました。
また、1992年には、より高度な顕微授精が成功し、不妊治療に大きな成果をもたらしています。

その一方で、一回あたりでの体外受精での妊娠の成功率はそれほど伸びてはいないこともわかっています。
つまり、体外受精の治療数や体外受精での出生数の伸びは、不妊患者の数の伸びであるとされています。
不妊患者の数が伸びている背景には、高齢での妊娠・出産をされる女性が増えていることが挙げられます。
そのため、安心して妊娠・出産ができる年齢の限界は35歳以下であるという認識をあらためて呼びかける産婦人科医もいます。

女性が40歳以上で、なおかつ不妊治療を何度も受けても妊娠しない場合は、卵子の加齢による質の低下が原因になるケースが少なくありません。
その解決方法として、現在盛んに研究されているのが、「卵の若返り」と「クローン技術」です。
これらの技術は安全性が十分確立されていないために、日本では許可されていませんが、将来的にこれらの技術が確立されれば、不妊治療にも新たな広がりが生まれると思います。